介護、それは突然に③(思ってたのとチガウ)

介護のおはなし

というわけで、前置きが長くなってしまったのですが、私の母の認知症はよく聞く<物忘れ>から始まるものではなく、
「暴言」のような、<他者への攻撃>からはじまるタイプでした。
(・・・といっても、それに気づいたのはもっともっと先のことだったんですが。)

そもそも・・・タイプなんてあるなんて知りませんでした。

認知症=物忘れ ではないのか!!

私の中での「認知症」のイメージは、「あれはどこに置いたっけ?」「昨夜は何を食べたっけ?」などの物忘れが徐々に多くなっていったり、
「今日は〇月〇日??」と何度も聞かれたりしていくものだとばっかり思いこんでいました。

お年寄りが怒りっぽくなったりすることがある、とは耳にはしていたのですが、
年の功で偉そうになる…のような性格的なものなんじゃ?と思ってました。

・親の介護なんてまだまだ先

・認知症になりそうにない性格と環境

そんな思い込みと、認知症についての無知度が、
この後に訪れるいくつかの出来事への対処に多大なダメージを与えてしまいました。

認知症を加速させた出来事①「父の体の変化」

父は20年ほど前、50歳くらいのときに脳梗塞を患い、後遺症で右半身が不自由になってしまいました。
懸命にリハビリに励み、一時は自分の営む会社に仕事に復帰したものの、母を役員にたてて自分は引退。母が定年まで勤め上げたタイミングで会社は譲渡し、二人でのんびりとした年金暮らしを送っていました。

先述した母の事故&手術があったものの、生活は大きくは変わりませんでしたが
コロナが流行ってきてしまった頃に、父の体に異変が起きました。

ふくらはぎから 水がにじみでる・・・・

※イメージ・・・でもないですが。これくらいの衝撃

むくんだふくらはぎから水がにじみでてきて、
タオルで都度拭く・・・というのが追い付かず、おむつを巻き付けておかないといけないほどでした。

お医者様によると、服用している薬の副作用で足がむくみ、
腎臓の機能が良好ではないことから水分をとどめることができずに
皮膚からからだの外にでてきている・・・ということでした。

2-3時間ほっておくと、吸水ガーゼのようなものがパンパンになってしまい、
頻繁に取り換えないと皮膚がただれてしまう。。。という介助へのプレッシャーや、

むくみの原因が腎臓の値があまり良くない。。。ということが、母の不安を大きくさせていきました。

認知症を加速させた出来事②「視野の狭窄・暗転」

ふいに、目が見えずらい・・・という訴えがありました。
手術の前に、視野が狭くなる可能性があるという説明は聞いており、本人も
少し狭くなった・・・か・・も・・・?! 程度にしか気にしていませんでしたが、
なんだか急に見えななくなったようなきがするーということで、病院へ。

すると、
白内障になっているので、手術をしたほうがいいと。

幸いにも、発見もはやかったので術後は順調に回復し、また日常の生活に戻っていったのですが、
やっぱり見えないときがある・・・とこぼすように…。

でも、
新聞も読めているし、
LINEも打てていて、
見えない・・・ってナンダ???見えてるんじゃん?

でも、「見えないんだ」と。

周囲には理解できない、母の「目が見えない」という訴え。
視力検査に行っても、生活に困るほどの視力低下ではないという結果。
でも本人は、見えていない‥‥

そのことが母にはストレスで、不安で…悲しかったんだと思います。

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